PJCトップ > あるある!!プロジェクトマネジメントのこんな失敗! > 第2回

「最初と言っていたことが違う!! 営業案件管理ミスが引き起こす失敗」

この物語は、プロジェクトマネジメントの問題をいかに解決するかを描いたものです。地球開発というシステム開発会社で起こる、さまざまな問題を、主人公・岡島新が PJC を使って解決していきます。あなたも思わず「あるある」とうなずいてしまう問題が起こるかもしれません。

登場人物

【岡島新】(おかじま あらた)
・・・開発部の 3 年目。若手ホープだが、マネージャー職はいまいち苦手。頑張ろうと意気込むが、空回りすることが多い。口癖は「わかってるんですけど …… 」

【武藤守】(むとう まもる)
・・・開発部部長。 PJC を導入に導いた人。実は社内で導入コストの面から反対を受けていたが、開発に携わる人間として、システムの必要性を説き、 PJC 導入へこぎつけた。人望厚く、部署の違い、新人・ベテランを問わず、彼を慕う人は多い。

【瀬谷堺】(せや さかい)
・・・関西出身のバリバリの営業マン。武藤と同期入社で、営業の瀬谷、開発の武藤と、入社時からホープとして期待されていた。臨機応変なな営業スタイルと、金銭感覚の妙で、部長となった今もその手腕は衰えていない。ちなみに、標準語を使うと負けた気がするらしく、あくまで関西弁を貫いている。

 

新人プロジェクトマネージャー岡島の、「プロジェクトがうまく進まない」という件もひと段落。無事にプロジェクトは終了し、岡島は新たなプロジェクトを任されることになりました。PjCとともに、岡島は一人前のプロジェクトマネージャーへの階段を登り始めたのでした。ところが、とある昼さがり。昼食を終え、気分良く戻ってきた武藤を待っていたのは、今にも死にそうな岡島でした。山のような資料を机に積み上げ、うつろな目をしてパソコンと向かい合っています。いったい岡島になにがあったのでしょう。

武藤:「おい、大丈夫か……」
岡島:「あ、部長。大丈夫じゃないです……」
武藤:「今何やってるんだ?」
岡島:「○×社の案件の、プロジェクト計画を……」
武藤:「えぇ!? それは先週できあがってたじゃないか」
岡島:「お客様に作成段階のものをお見せしたんですが、どうも、営業から回ってきたのとは仕様が思ってたのと違ったみたいで……。実装しなきゃいけないことは増えるし、必要だと思ったところはいらないって言われちゃうし。最初聞いてたのと違うんですよね……。もう、どっと疲れますよね、こういうの」

あるある!!

武藤:「案件の定義がしっかりできていなかったって事か。プロジェクトの進行には支障ないのか?」
岡島:「徹夜でカバー……ですね」
武藤:「この山のような資料はどうしたんだ?」
岡島:「営業段階での資料です。営業からもらってきました。もう一回作り直しになるのはゴメンですから」
武藤「が、頑張ってな……」

開発途中に仕様が変わることはよくあることですが、だからといって問題なのは確か。しかも、それが営業からの引き継ぎミスで起こるとなれば、武藤は黙っていられません。なぜなら、その問題はPjCで解決できるからです。武藤は思い立って、一本電話を入れました。

武藤:「実は営業と開発の間にちょっと問題があるみたいでな、久々にお前と飲んでそこらへんの話でもしようかと思ったんだよ。どうだ、今晩空いてないか」

 

武藤:「すまないな、急に呼び立てて」
瀬谷「いやいや、ええよ別に。そのかわり、おまえのおごりやで」

武藤は営業部長の瀬谷堺を呼び出し、事のあらましを話しました。

武藤:「というわけで、引き継ぎの甘さから案件定義に失敗するのは、開発としては死活問題なんだ。納期の遅れ、品質の低下、利益率の低下……。特に、開発がスタートしてからでは、その失敗によって大きな損害が出るおそれもある。」

あるある!!

瀬谷:「せやかて、ウチかて遊んでるわけやないんやで」
武藤:「それはわかってる。誰も失敗したくてしてるわけじゃないからな。問題は、こういう失敗が無意識のうちの量産されているんじゃないかってことだ。営業部でもしっかりPjCを使っていかないか?」
瀬谷:「あぁ、ちょっと前に入ったアレなぁ。それで解決するんか?」
武藤:「こういう失敗は、情報が属人的だからだめなんだ。担当のさじ加減で失敗が起きる。しっかり客観的な情報管理をして、情報の量と質が一定にすれば、今回のようなケースは減るさ。今日は実際に見てもらおうと思って持ってきたよ。百聞は一見にしかずってな」
瀬谷:「ほぉ、また手のこんだこっちゃなぁ」

そういって武藤はノートパソコンを取り出し、インターネットに接続すると、PjCの画面を呼び出しました。

武藤:「かわいい部下のためだよ。さぁ、これだ。まず、PjCでは案件定義までに発生する情報を一元管理できる。誰がどこに営業にいって、それがどれくらいの仕事で、納期はいつで……とかな。これがその画面だ」
瀬谷:「なるほどな。綺麗に整理されとるな。ほんで、この下の部分はなんや?」
武藤:「これは、クライアントとの折衝記録や、営業中に決定したことなんかを細かく管理する部分だ。随時情報を書き込んでいける。今回のような引継ぎミスは、これで解決できる。PjCに、案件定義に必要な情報が集まるんだ」
瀬谷:「これみたらええっちゅうんやったら、随分楽やなぁ。たいそうなミーティングはいらんやないか」
武藤:「引継ぎの話ばかりになっているが、こうやって、営業中に発生した情報を一元管理しておけるから、営業中でも便利だろう。どういう折衝をしてきて、何がネックになって止まっているのか。そういった情報が誰からでもアクセスできるから、営業間での引継ぎもスムーズに行く」
瀬谷:「確かに、今は個人個人に管理を任せてるから、全体把握してるのはワシだけやな」
武藤:「でもな、一番大事なのは、営業や開発といった縦割りの考え方じゃない。一貫した情報管理、社内を結合するシステム。その上に立っていかにプロジェクトのパフォーマンスを高めるか。そうじゃないか?」
瀬谷:「せやな。こら、真剣に普及考えなあかんなぁ。明日、さっそく使えるようにしてもらってええか」
武藤:「もちろん!」

翌日、営業部へ行ってきた武藤が戻ってくると、岡島が昨日と同じ格好でパソコンに向かっていました。

武藤:「お疲れさん。いい知らせがあるぞ。今度から営業部からの情報は PjC で回ってくることになった。今進んでいる案件については、もう入力されているぞ。」
岡島:「本当ですか! もうこんな思いをしなくてすむんですね……。本当だ! 全部入力されてる!」
武藤:「おいおい、そんな泣きそうな声ださなくても……。」
岡島:「はい! そうと決まればこんなもの!」

と、岡島は机の上の資料を縛って捨ててしまいました。

岡島:「 PjC の情報、整理されてて本当に助かりますよ……」
武藤:「とはいえ、作り直しなのは変わらんからな。頑張れよ!」
岡島:「これは捨てちゃまずいですね……。ははは」

そういって、栄養ドリンクと缶コーヒーを眺めながら、力なく笑う岡島なのでした。

今回の失敗

失敗その1 最初と言ってた事が違う!!

営業から開発へ引き継がれるとき、共有しなければならない情報は多岐に渡ります。これらの情報が一度にちゃんと共有できないと、「そんなことは聞いてない!」という事態に。ですが、人から人への伝達では、そんなこともしばしば。

PjCでは、営業案件の情報を細かく管理することでき、引継ぎをスムーズにすることができます。プロジェクトスタートまでに決めたことは、全てこの中に!

機能詳細

失敗その2 プロジェクトスタートが遅い!!

案件定義までの時間がかかりすぎていませんか?こうなると、プロジェクトが本来必要とする時間を圧迫します。そのため、それを取り返すための急ピッチの開発を強いられ、「品質の低下」が起き、修正をしている間に「納期の遅れ」につながります。最終的には「採算の悪化」起こり、プロジェクトは目も当てられない状態に……。

PjCでは、折衝記録や案件課題を共有することができ、案件QAによって案件に関する疑問に答えることができる機能が搭載されています。これらの機能によって営業開始から案件定義までの時間を大幅に短縮することができます。

機能詳細